10月6日(火)日本株式市場 寄り前の考察
7万円定着を試す一日。半導体主導は続くか、それとも一度利益確定か
10月6日(火)の日本株市場は、前日に日経平均が一気に7万円目前まで上昇したあとだけに、今日は「さらに上を買うのか」「いったん利益確定が入るのか」を確認する一日になりそうです。
結論から言えば、海外環境は依然として悪くありません。
ただし、昨日のように半導体・AI関連株だけで指数を大きく押し上げる展開が続くかは慎重に見たいところです。
■ 米国株はNASDAQが最高値


5日の米国市場は続伸しました。
NYダウ 51,267.90 +0.18%
S&P500 7,773.95 +0.66%
NASDAQ 27,477.31 +約1.1%
NASDAQは過去最高値を更新しました。
AI関連への資金流入が続き、NVIDIAは約2.1%上昇し最高値圏。Microsoft、Metaなど大型テクノロジー株も相場を押し上げました。
米国株全体としては日本株に追い風です。
しかし、今日はここからもう一段中身を見る必要があります。
■ SOXは+0.27%にとどまる
フィラデルフィア半導体指数(SOX)は、
13,172.7
前日比 +0.27%
でした。
NVIDIAは+2.12%、Broadcomも+2.08%と強かった一方、Qualcommは-2.21%。
つまりNASDAQは強いものの、半導体株が全面高というわけではありません。
ここが今日の日本株を見るうえで一つ目のポイントです。
昨日の東京市場では、
アドバンテスト
東京エレクトロン
レーザーテック
キオクシア
イビデン
フジクラ
などAI・半導体関連に強い資金が入りました。
しかし、米SOXが+0.27%程度であることを考えると、今日は昨日ほど一方向に半導体株を買い上げる材料にはなりにくい。
したがって、
「半導体は強いが、昨日ほどの指数押し上げ力が出るか」
をまず確認したいところです。
■ 最大の注意点は米長期金利

米10年国債利回りは5.3%台まで上昇しました。
10年債 約5.31%
30年債 約5.66%
2年債 約4.83%
長期金利は2002年以来の高水準圏です。
それでもNASDAQが最高値を更新しているところに、現在のAI相場の強さがあります。
ただし、私はここを楽観しすぎない方がよいと考えています。
金利がさらに上昇すれば、PERの高いAI・半導体株には徐々にバリュエーション面からの圧力がかかります。
したがって今日は、
株価上昇
+
長期金利上昇
という少し危うい組み合わせにも注意したいと思います。
■ ドル円は158円近辺

ドル円はニューヨーク市場で一時158円30銭まで上昇し、その後157円台後半まで戻しました。
158円近辺の円安は、
自動車
機械
半導体製造装置
電機
など日本の輸出関連には基本的に追い風です。
そのため、半導体だけでなくトヨタなど輸出大型株へ物色が広がるかも見ておきたいところです。
■ 原油は下落
WTI原油は89ドル台へ下落しました。
10月5日は約89.20ドルで、前日比-0.75%。
原油高は世界的なインフレと金利上昇を再燃させる材料になるため、原油が落ち着いていること自体は株式市場にはプラスです。
ただ、中東情勢そのものが完全に解決したわけではありません。
原油が再び100ドル方向へ向かうのか、それとも90ドルを割り込んで落ち着くのか。
引き続き重要なチェックポイントです。
■ 日経先物は7万円近辺
6日午前2時時点の日経225先物は、
70,020円
現物終値69,946.86円に対して約73円高でした。
TOPIX先物も現物比ではプラス圏です。
米国株が上昇した割には、日経先物は大きく上には走っていません。
これは昨日の日中にすでにかなり上昇したことを考えれば自然です。
今日の最大のポイントはやはり、
70,000円を超えて定着できるか
です。
■ 今日のシナリオ
強気シナリオ
日経平均が7万円を明確に上回り、
アドバンテスト
東京エレクトロン
ソフトバンクグループ
など指数寄与度の大きい銘柄が再び上昇。
さらにTOPIXや値上がり銘柄数も拡大すれば、単なる指数主導ではなく日本株全体への資金流入と判断できます。
この場合は7万円が抵抗線から支持線へ変わる可能性があります。
中立シナリオ
7万円前後でもみ合い。
半導体株には利益確定が入る一方、銀行、商社、自動車、機械などへ資金が循環。
私は今日、この形が最も健全だと考えています。
弱気シナリオ
7万円突破に失敗し、昨日大きく上昇した
アドバンテスト
東京エレクトロン
ソフトバンクグループ
などにまとまった利益確定売り。
さらに米金利上昇が意識されると、日経平均の下げ幅が大きくなる可能性があります。
■ 今日特に見る銘柄
アドバンテスト
昨日の日経平均急騰を象徴する銘柄です。
寄り付き後も強ければ、半導体相場継続の可能性が高まります。
逆にアドバンテストが寄り天になる場合は、日経平均全体も一度調整する可能性があります。
東京エレクトロン
AI半導体の設備投資継続を判断する日本市場の重要銘柄。
アドバンテストと同方向に動くか確認します。
キオクシア
AI半導体だけでなくNAND・ストレージへの資金の広がりを見る銘柄です。
「半導体」という一括りではなく、メモリ系にも資金が流れているかを確認します。
ソフトバンクグループ
AIテーマそのものへの投資家心理を見る銘柄。
日経平均への寄与度も大きいため要注意です。
■ 今日の特殊要因
中国市場は国慶節で休場。
また、本日は15時35分から植田日銀総裁の全国証券大会での挨拶が予定されています。
引け後に近い時間帯ですが、日銀の金融政策や金利に関する発言が出れば、為替・銀行株・先物に反応が出る可能性があります。
さらに今週金曜日、10月9日はオプションSQです。
7万円という大きな節目に接近しているため、今週後半は先物・オプションのポジションにも注意が必要です。
■ 本日の結論
今日のテーマは、
「7万円を超えるか」ではなく、「7万円を支持線にできるか」
だと思います。
NASDAQは最高値更新。
NVIDIAも強い。
ドル円は158円近辺。
原油は下落。
外部環境は決して悪くありません。
一方で、
米10年金利は5.3%台。
SOXは+0.27%。
そして日経平均は前日に+1,637円。
昨日ほど簡単に指数を追いかける場面ではありません。
私はまず、
アドバンテスト × 東京エレクトロン × 日経先物
の方向が一致するかを見ます。
そして今日はもう一つ、
TOPIXと値上がり銘柄数がついてくるか
にも注目します。
半導体だけの上昇から、市場全体の上昇へ広がれば、10月相場はもう一段強くなる可能性があります。
逆に7万円突破後に半導体主力株が失速する場合は、一度利益確定を優先する局面になるかもしれません。
半導体から今日の相場を読む。
ウェハ・材料・装置・AI半導体から、米国市場→日本株へ。
技術が分かるから、次に動く市場が見える。
シリコンアイ投資ラボ
※本記事は情報提供を目的としたものであり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。







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