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10月7日(水)米国株式市場 大引け後考察

10月7日
読了時間: 4分

主要指数は上昇も、半導体は選別色 Broadcom・AMD・Marvell上昇、メモリ・製造装置は下落


10月6日の米国株式市場は、主要指数がそろって上昇しました。NYダウは+0.49%、NASDAQは+0.45%、S&P500は+0.58%、NASDAQ100は+0.48%。一方、Russell2000は-0.59%でした。

市場全体が一様に買われたわけではなく、大型グロース・AI関連優位の相場です。SOX指数は13,217.82、+0.34%と上昇しましたが、半導体の中身はかなり選別されています。


10月6日の米国主要指数
10月6日の米国主要指数。NASDAQ、S&P500、FANG+は上昇。一方でRussell2000は下落し、大型株優位が鮮明。

今朝のポイントは5つ


① 米主要指数は上昇

② SOXも+0.34%だが、半導体内部では強弱が大きい

③ Broadcom、AMD、Marvell、AristaなどAIネットワーク・ASIC関連が強い

④ Micron、SK hynix、Seagate、Western Digitalなどメモリ・ストレージ関連は弱い

⑤ 米10年債は5.28%へ低下、VIXは15.01まで低下

指数は強いが、半導体は全面高ではない。


1.米国市場は大型株優位

主要指数はすべて上昇しました。NYSE FANG+は+0.77%。大型AI・テクノロジー株への資金流入が続いています。

一方、Russell2000は-0.59%。この差からも、大型テック中心の相場であることが分かります。日本株でも、大型半導体株や指数寄与度の高い銘柄が優位になりやすい地合いです。


2.半導体は「全面高」ではなく選別相場

SOX指数は+0.34%でしたが、個別株を見ると明確に二極化しています。

上昇:Broadcom +4.00%、AMD +2.91%、Marvell +5.61%、Arista Networks +4.25%、Cisco +4.52%、Dell +4.03%。

下落:Micron -1.76%、SK hynix -6.14%、KLA -4.39%、Lam Research -3.56%、Applied Materials -2.11%、ASML -1.41%、Seagate -9.05%、Western Digital -6.74%。

AIネットワーク・カスタムASIC系に資金が集まり、メモリ・装置は利益確定売りが出た構図です。


10月6日の米国株ヒートマップ
半導体は一枚岩ではない。Broadcom、AMD、Marvellなどが上昇する一方、Micron、SK hynix、KLA、Lam Research、Applied Materialsは下落。

3.NVIDIAは小幅高、主役は周辺へ広がる

NVIDIAは+0.25%と小幅高。むしろ今回は、Broadcom、AMD、Marvell、Arista Networks、Ciscoなど、AIネットワーク・カスタムASIC・データセンター周辺へ資金が広がっています。

AI投資の中心が、GPUだけではなく、ネットワーク、ASIC、通信、サーバーへ広がっているということです。日本株では、フジクラ、古河電工、住友電工、イビデン、レゾナックなどの周辺分野も意識したいところです。


4.メモリ・ストレージは弱い

Micron -1.76%、SK hynix -6.14%、SanDisk -2.42%、Western Digital -6.74%、Seagate -9.05%と、メモリ・ストレージ関連は弱い動きでした。

日本株ではキオクシアに逆風になりやすい部分です。HBM需要そのものが崩れたのか、単なる利益確定なのかは区別して見る必要があります。


5.製造装置株も弱い

KLA -4.39%、Lam Research -3.56%、Applied Materials -2.11%、ASML -1.41%と、半導体製造装置株が下落しました。

日本では、東京エレクトロン、SCREEN、KOKUSAI ELECTRIC、レーザーテックなどにやや逆風です。SOX指数だけを見ると半導体は強く見えますが、実際には装置株はかなり弱い点に注意が必要です。


6.金利は低下、VIXも低下

米10年債利回りは5.28%前後まで低下しました。米2年債は4.795%、米5年債は5.034%。VIXは15.01、前日比-3.29%まで低下し、株式市場の不安心理はかなり落ち着いています。


ドル円 VIX 米国債利回り
米10年債利回りは5.28%へ低下。VIXは15.01まで低下し、リスク警戒感は後退。

7.ドル円は158円台

ドル円は158.155円。円安基調が続いており、日本株、とくに輸出株には追い風です。

ただし円安が進みすぎれば、日銀の追加利上げ観測や政府・日銀の為替警戒が強まる可能性があります。


8.WTIは90ドル

WTI原油先物は90.00ドルまで上昇し、前日比+0.63%。一時87ドル近辺まで下落しましたが、その後90ドルまで戻しています。

原油が再び上昇すると、インフレ→金利→グロース株という経路で、AI・半導体株に逆風になる可能性があります。


米10年債利回り VIX WTI原油
米10年債は5.28%へ低下、VIXも低下。一方WTIは90ドルまで戻しており、インフレ再燃には注意。

9.今日の日本株への影響

今日の日本市場は、指数としては底堅いと考えています。米主要指数上昇、NASDAQ上昇、FANG+上昇、金利低下、VIX低下が支えです。

一方、半導体の中身には注意。強そうなのはアドバンテスト、AIネットワーク関連、データセンター関連。警戒したいのは東京エレクトロン、SCREEN、レーザーテック、キオクシアです。


10.今朝の米国株ランキング

上昇上位:CEG +12.25%、VST +10.77%、ASTS +8.01%、ALAB +7.58%。

下落上位:STX -9.19%、MRNA -7.73%、WDC -6.93%、SK hynix -6.41%、KLA -4.54%。

AIインフラ・電力系が強く、ストレージ・メモリ・装置が弱いという特徴が出ています。


米国主要指数と値上がり値下がりランキング
AIインフラ・電力関連が上昇する一方、STX、WDC、SK hynix、KLAなどは大きく下落。物色の選別色が強い。

今日の結論

米国市場は、指数だけ見ると非常に強い一方、中身はかなり選別されています。Broadcom、AMD、Marvell、Arista、CiscoなどAIネットワーク・ASIC・インフラ関連が強く、Micron、SK hynix、Seagate、Western Digitalなどのメモリ・ストレージ、KLA、Lam Research、Applied Materials、ASMLなどの製造装置株は弱い。

したがって今日の日本株は、「半導体全部買い」ではなく、AIのどの工程が買われているかを見る日です。アドバンテスト、AIネットワーク、光通信、データセンターに注目しつつ、製造装置とメモリ関連は寄り付きから慎重に確認したいと思います。

日経平均7万円台を維持するには、今日も大型半導体株の動きが重要です。


※本記事は公開情報および10月7日早朝時点の市場データをもとにした分析です。特定銘柄の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。


 
 
 

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